【第3回:AI時代の中小企業経営】経営者がAIを使いこなす組織文化へ〜ChatGPT+Excelマクロ+RPAで実現する中小企業のデジタル変革〜
■ 序章:経営者が“AIを語れる時代”へ
「AIは難しそう」「自分には関係ない」——そんな声がまだ中小企業の現場ではよく聞かれます。
しかし、AIを使える企業と使えない企業では、業務スピード・採用力・利益率に明確な差が出始めています。
いまやAIは、特別な技術者だけのものではありません。
経営者自身がAIを理解し、実際に使ってみることが、組織文化を変える第一歩です。
■ 1. AI・RPA・マクロが生み出す「小さな自動化」
大手企業はすでに「Power Automate」「UiPath」などのRPAを導入し、人が行っていた単純業務を自動化しています。
一方、中小企業では「そんな高価なツールは使えない」と諦めてしまうケースが多く見られます。
しかし実は、Microsoft社の「Power Automate Desktop」は無料で使える強力なRPAツールです。
これをChatGPTやExcelマクロと組み合わせることで、大企業並みの自動化を“ノーコード”で実現できます。
■ 2. ChatGPT × Excelマクロ × Power Automate Desktop の活用例
例:受発注管理業務の自動化
- ChatGPT: Excel関数やVBAコードを自動生成
- Excelマクロ: 日次報告書の作成やフォーマット整形を自動化
- Power Automate Desktop: メールから添付ファイルを自動取得し、Excelに転記・保存
これにより、担当者1人あたり1日1時間以上の作業時間を削減。
同時に「誰でも使える仕組み」が構築され、属人化も解消されました。
■ 3. 経営者の“変化への覚悟”が文化を作る
どんなに優れたツールがあっても、現場が動かなければ意味がありません。
最も重要なのは、経営者自身がAIを使ってみせることです。
ある中小製造業の経営者は、毎朝ChatGPTに「今日のスケジュール整理」を依頼するようにしました。
その姿を見た社員たちは自然とAIに興味を持ち、
「社長、見積書の文章もAIで作れるんですね!」と自発的に学び始めたそうです。
結果として、社内には「AIを使って考える」文化が根づき、デジタル化の波が全社に広がっていきました。
■ 4. データ活用の中核に「Exment」を
自動化の次に必要なのが、データの一元管理です。
いくらExcelマクロやRPAで作業を効率化しても、情報がバラバラでは意思決定に活かせません。
ここで役立つのが、当社が提供するWEBデータベース「Exment」。
- Excel業務の延長でデータベース化が可能
- RPAやAIツールとも連携可能
- 進捗・受注・顧客情報をクラウドで見える化
これにより、「AI+自動化+データ活用」というデジタル経営の三位一体が完成します。
■ 5. 「AIを使える中小企業」は次の時代の勝者へ
AIは「人を減らすための道具」ではなく、
限られた人材をより創造的な仕事へ導くためのツールです。
業務を自動化し、データを活かし、社員の発想を支援する。
この流れをつくれる経営者こそ、次の時代を生き抜くリーダーです。
当社の支援現場でも、AIを使いこなす中小企業がどんどん生まれています。
その第一歩は、経営者自身が「やってみる」ことです。
■ まとめ
| テーマ | 実践のポイント | 
|---|---|
| ChatGPT | 経営者自身が使ってみる | 
| Excelマクロ | 現場業務を自動化する第一歩 | 
| Power Automate Desktop | ノーコードでRPA導入 | 
| Exment | データを統合して経営判断に活用 | 
■ 次回予告
シリーズ第4回では、Power Automate Desktop+Exmentを連携し、見積依頼メールから自動登録まで行う仕組みを事例として紹介します。
現場の担当者が「もう戻れない」と語った業務自動化のリアルをお届けします。

