【第2回：AI時代の中小企業経営】AIを使える中小企業が採用で勝つ理由
readbelladmin採用難の時代に、中小企業が勝つ方法とは？
少子化が進む中で、多くの中小企業が「採用できない」「応募が来ない」と悩んでいます。 しかし一方で、AIを上手く取り入れた企業では、若手からの応募が増え、採用ブランディングが成功しているケースも出てきています。
キーワードは「AIを使える会社」というイメージです。 ChatGPTや生成AIを積極的に活用する企業は、若者から「成長できる」「新しいことに挑戦できる会社」と見られています。
若手が求めているのは“学べる環境”
今の若者は、就職先を「安定」よりも「成長」で選ぶ傾向があります。 どれだけAIが進化しても、それを使いこなすのは“人”です。 若者はAIを学びたいし、AIを活かして自分のスキルを伸ばしたいと思っています。
そのため、「AIに詳しい先輩がいる」「最新ツールを使っている」職場は、自然と魅力的に映ります。 逆に、アナログな文化が残る職場は、どれだけ待遇が良くても敬遠されがちです。
AI採用で差をつけた中小企業の事例
事例：有限会社タカハシ企画（東京都・建設業）
同社では、ChatGPTを使って求人原稿をブラッシュアップ。 従来の「経験者歓迎」「現場作業中心」だけの求人内容から、 「AIツールを活用しながら現場管理を効率化」「デジタル化に挑戦できる職場」などの文言を加えました。
結果、Indeed経由での応募数は前年比2.5倍。 特に20代の応募比率が大幅に上昇しました。 面接で「AIを使っていると知って興味を持った」という声も多かったそうです。
採用活動でChatGPTを活用する3つのポイント
- ①求人票の文章をブラッシュアップする
ChatGPTに「魅力的な求人文を作って」と依頼するだけで、応募者目線のコピーに変わります。 例：「○○の経験がある方」→「現場を効率化する新しい仕組みづくりに挑戦したい方」。 - ②SNSや採用サイトの発信をAIで支援
SNS投稿文をChatGPTに作成させることで、採用広報の更新頻度がアップ。 若手社員インタビューや1日の仕事紹介なども、AIの構成提案を活用できます。 - ③面接準備をAIで自動化
ChatGPTを使って「想定質問」や「求職者の志望動機の深掘り質問」を自動生成。 面接官の経験値に頼らず、誰でも一定レベルの対応ができるようになります。
採用広報は“情報発信力”の勝負へ
今の時代、求職者は企業を「調べてから応募」します。 ホームページやSNSでの発信内容が古い、更新が止まっている──それだけで候補から外れてしまうことも。
AIを使えば、文章・画像・動画まで簡単に生成でき、 「伝える力」に自信がない企業でも継続的な採用広報が可能です。 デザインやマーケティングの知識がなくても、AIが提案してくれます。
AI活用が生む“社員の自信”と“企業ブランド”
AIを採用活動に取り入れることは、単に業務効率化のためではありません。 社員自身が「うちの会社は時代に合っている」「自分たちは新しいことを学んでいる」と感じることで、社内の雰囲気も変わります。
結果的にそれが、応募者にとっても「この会社は伸びそう」という印象につながるのです。
まとめ：AI採用で“選ばれる企業”へ
AIを活用している企業は、すでに採用の現場で結果を出し始めています。 求職者の視点から見ても、AIに強い会社は「未来志向で成長できる職場」として映ります。
採用活動の中でAIを使うことは、これからの中小企業にとって“勝ち筋”のひとつ。 ChatGPTをきっかけに、まずは自社の採用活動からデジタル化を進めていくことが、 次の世代の人材確保につながります。
🔜 次回予告
次回は、採用活動だけでなく日常業務や現場管理にAIを導入して成果を上げた事例を紹介。 自社開発の「Exment」や「Excelマクロ」を活用しながら、 中小企業がどのようにAI時代の業務効率化を実現しているかを掘り下げます。
