【第2回】ChatGPTとGeminiの使い分け ― “伝え方”でAIの答えは変わる
前回は、AIを活用する第一歩として「プロンプト(質問の仕方)」の基本を紹介しました。
今回は、AIの中でも特に人気のあるChatGPTとGemini(Google製)の違いと、
同じ質問でも“伝え方次第で答えが変わる”という実例を紹介します。
🔹 ChatGPTとGeminiの違いをざっくり理解しよう
まずは2つのAIの特徴を簡単に整理してみましょう。
| AIツール | 特徴・得意分野 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| ChatGPT(OpenAI) | 人間らしい自然な文章・会話が得意。柔軟に話を広げられる。 | ブログ執筆・メール文・アイデア出し・文章リライト |
| Gemini(Google) | 最新の検索情報・ファクト(事実)に強く、ロジカルな説明が得意。 | 調査・要約・比較分析・ビジネス資料作成 |
つまり、ChatGPTは“発想系”、Geminiは“調査・分析系”と覚えるとわかりやすいです。
💬同じ質問でも「伝え方」でAIの答えが変わる
AIは、与えられた指示をもとに最も“それらしい答え”を返します。
だからこそ、質問の精度=答えの品質 なのです。
次の例を見てみましょう。
❌ 悪い例:「お店の宣伝文を作って」
✅ 良い例:「大阪市内のカフェで、30代女性をターゲットにした
季節限定スイーツの宣伝文を、SNS投稿用に100文字で作ってください」
このように、「誰に」「何を」「どのように伝えるか」を明確にするだけで、
AIの回答は具体的で実用的になります。
🧠ChatGPTとGeminiの“答え方”の違いを見てみよう
実際に、同じ質問を2つのAIに投げた場合を比較してみます。
質問(プロンプト)
あなたはマーケティング担当者です。
新しくオープンする「自家焙煎コーヒー専門店」を宣伝するSNS投稿文を作ってください。
ターゲットは20〜40代のコーヒー好きな人です。
ChatGPTの回答例
☕️香り高く、心ほどける一杯を。
街角の小さな焙煎所「Roast & Rest」がついにOPEN!
こだわりの豆と時間を、あなたの午後に。
#自家焙煎 #コーヒー好き #新店オープン
Geminiの回答例
新店舗「Roast & Rest」オープン!
20〜40代のコーヒー愛好家に向けて、産地直送の豆を使用した自家焙煎コーヒーを提供します。
詳細はGoogleマップで検索→口コミも随時更新中。
#コーヒー専門店 #大阪カフェ #焙煎
どちらも優れていますが、
ChatGPTは“感情的で温かみのある文章”、
Geminiは“情報が整理された現実的な文章”が得意です。
目的に合わせて使い分けることで、AIの力を最大限に引き出せます。
💡「良いプロンプト」を作る3ステップ
- ① 目的を明確にする: 広告なのか、社内報告なのか?
- ② 具体的な条件を伝える: ターゲット・長さ・トーン
- ③ 形式を指定する: 箇条書き・Markdown・SNS形式など
これらを意識すると、AIはよりあなたの“意図”を理解し、的確に答えてくれます。
例:
「20代女性向けのInstagram投稿文を、マークダウン形式で3パターン作ってください。
明るくポジティブなトーンでお願いします。」
このように指示することで、AIが自動的に見出しや装飾をつけてくれます。
📝マークダウン記述で「伝わる」AI出力を整える
ChatGPTやGeminiから得た文章を、そのまま貼るだけでは伝わりにくい場合があります。
そんなときに役立つのが、マークダウン記述です。
#見出しをつける(内容を整理)** **強調したい言葉を太字にする-箇条書きで要点をまとめる
このように整えるだけで、AIの出力結果が「すぐ使えるビジネス文章」になります。
💼実践応用:ChatGPT+Excelマクロで事務作業を自動化
AIを文章生成だけで終わらせるのはもったいない!
ChatGPTで作成した定型文や報告文を、Excelマクロと連携することで、
見積書・請求書・報告書などの定型業務を自動化できます。
- ✅ ChatGPTで文面テンプレートを生成
- ✅ Excelマクロで自動入力・ファイル出力
- ✅ Exmentで管理・共有(クラウドデータベース化)
これにより、AI+ノーコード+自動化の連携が実現し、
「1日かかっていた事務作業が10分で完了」という事例もあります。
詳しくは、当社の Exment導入支援 や ReadOneアプリ制作 のページもぜひご覧ください。
🔗 次回予告:「画像生成AIでブランディングを変える」
次回は、AIがデザインを作る時代へ。
「Midjourney」や「Canva AI」を使って、魅せるブランディング戦略を紹介します。
👉 続きはこちら:「第3回:画像生成AI『Midjourney』『Canva AI』で魅せるブランディング戦略」
この記事は、株式会社リドベルが提供する
ノーコードアプリ開発サービス「ReadOne」、
業務データベースシステム「Exment」を活用した
AI導入支援の一環としてお届けしています。

