【第5回】中小企業DXの成功法則と失敗パターン｜Excel文化の企業が陥る“よくある壁”と、その乗り越え方
readbelladmin第4回では、企業タイプ別に「Exment・kintone・FileMakerのどれが向いているか？」を整理しました。 第5回の今回は、より本質的なテーマである「中小企業のDXはなぜ成功するのか？なぜ失敗するのか？」という視点から深掘りします。
実は、DXの成否を分ける最大のポイントはツールそのものではなく、 “運用できる仕組みを作れるかどうか”にあります。
本記事では、実際の企業事例も紹介しながら、 中小企業が成功するために絶対押さえるべきポイントを分かりやすくまとめました。
1. 多くの中小企業がDXでつまずく理由は「導入」ではなく「運用」にある
DXがうまくいかない企業の多くは、次のような悩みを抱えています。
- 導入はできたけど、改善が続かない
- 運用ルールが定まらず、ツールが“放置”されていく
- 設定変更できる人が1人しかいない
- 現場が忙しくて触らなくなる
DXで一番大事なのは、導入そのものではなく、 “使い続けられるかどうか”です。
つまり、ツールの選定よりも、 ツールと企業の相性のほうが圧倒的に重要なのです。
2. 典型的な失敗パターン ― こうなると失敗確定
ここでは、実際に多くの中小企業で起きている「DX失敗のあるある」を紹介します。
■ 失敗パターン①：難しすぎるツールを導入してしまう
高度な機能があるツールは魅力的ですが、その分専門知識が必要です。
ある小売業B社では、FileMakerで在庫管理システムを構築しましたが、
- 担当者が理解できず運用が止まった
- 設定変更のたびに開発会社へ相談
- 結局、高額な維持費に耐えられなくなった
ツールとしては正しい選択でも、現場のスキルと合わないと運用が破綻します。
■ 失敗パターン②：アプリ乱立（特にkintoneで多発）
kintoneは自由度が高く、簡単にアプリを作れます。 しかしこれが落とし穴になることも多くあります。
ある企業では、部署ごとにアプリを作った結果、
- アプリが40個以上に増える
- どこに何を入力すればいいか分からなくなる
- データの重複や整合性の不一致が多発
こうなると、むしろExcelより混乱してしまいます。
■ 失敗パターン③：現場の声を聞かずにシステムを導入してしまう
「経営層が決めたから」という理由だけでツールを導入すると危険です。
- 現場が使いたい機能とズレる
- 操作が難しく定着しない
- 「また別のツールか…」とモチベーションがダウン
結果、導入したのに誰も使わない“宝の持ち腐れ”になります。
■ 失敗パターン④：サポートが弱く、困ったときに相談できない
中小企業では、「何が分からないかが分からない」という状況がよくあります。
サポートがチャットボットのみの場合、 質問内容を上手く伝えられず、問題解決に時間がかかることも。
サポート体制はDXの成功率に直結します。
3. 中小企業がDXに成功する企業に共通する「3つの原則」
一方で、DXに成功している企業には明確な共通点があります。
■ 成功原則①：シンプルな仕組みから“小さく始める”
最成功している企業ほど、最初から大掛かりなシステムを作りません。
まずは、
- 顧客管理
- 案件管理
- 見積書管理
といった、分かりやすい業務から小さく始めます。
Exmentが評価される理由の1つがこの「スモールスタートとの相性の良さ」です。
■ 成功原則②：現場が改善できる“ノーコード性”がある
中小企業でDXが続くかどうかは、 現場が自分たちで直せるかどうかが鍵です。
Exmentのように項目追加やレイアウト変更が簡単だと、 「今の業務に合わせて修正する」ことが自然にできるため、 システムが“会社の成長と一緒に育つ”仕組みができます。
■ 成功原則③：サポート体制が“導入後も続く”
Exmentの導入支援では、
- 業務整理
- データ移行方法の指導
- 初期テンプレート制作
- 現場に合わせた設定代行
を行うため、 導入後の戸惑いが圧倒的に少なくなります。
これが、Excel文化の企業にとってとても大きな安心材料です。
4. 実例で見る「DX成功企業のストーリー」
■ 事例①：電設会社A社（従業員35名）
A社では安全教育や資格管理をExcelで管理していましたが、 ファイル分散によるミスが頻発していました。
Exment導入後は、
- 資格情報をテーブルで一元管理
- 担当者が項目を自由に追加できる
- 履歴管理で“いつ誰が変更したか”が明確
- データ集計が自動化
結果、月10時間以上の工数が削減されました。
■ 事例②：内装工事B社（従業員20名）
B社では案件管理・見積管理がExcelで複雑化。 担当者によってファイル構造が違うため、共有が困難でした。
Exmentの導入により、
- 案件情報の検索が即座に可能
- 過去見積の再利用で作業時間が半分に
- 案件ステータスが“見える化”
現場からの評価も高く、DX成功の象徴となりました。
5. まとめ：DX成功の鍵は「ツールの性能」より“現場で続けられる仕組み”
中小企業がDXに成功するためには、 難しい技術でも高価なシステムでもなく、
“現場が運用できる仕組み”と“改善を続けられる環境”
が必要です。
Exmentは、Excel文化の企業に最適化された設計で、 ノーコードの操作性と伴走型サポートにより、 最も“成功しやすいDX”を実現します。
次回の第6回では、 実際にExmentで成功した企業の詳細な導入事例を紹介します。
