第9回 ピボットグラフで“伝わる資料”を作る
この記事でできるようになること(ゴール)
- ✅ 集計結果を分かりやすいグラフにできる
- ✅ 会議や報告で伝わる資料を作れる
- ✅ ピボットテーブルと連動したグラフを作れる
- ✅ 見やすいグラフの基本を理解できる
よくある悩み:数字だけでは伝わらない
ピボットテーブルで集計しても、
次のような問題が起きます。
- 表は正しいが直感的に分かりにくい
- 上司や顧客に説明しづらい
- どこが重要なのか一目で分からない
- 会議で時間がかかる
つまり…
👉 「分析はできたが伝わらない」
これを解決するのが
ピボットグラフ(PivotChart) です。
ピボットグラフとは?
ピボットテーブルの集計結果を
そのままグラフ化したものです。
👉 元データではなく「集計結果」を表示
👉 ピボットと完全に連動
サンプルデータ(同一)
A B C D
1 日付 支店 担当者 売上額
2 2026/04/01 東京 田中 120000
3 2026/04/01 大阪 佐藤 95000
4 2026/04/02 東京 鈴木 143000
5 2026/04/02 福岡 高橋 88000
6 2026/04/03 大阪 山本 76000
7 2026/04/03 東京 田中 158000
8 2026/04/04 福岡 中村 91000
9 2026/04/04 東京 鈴木 132000
10 2026/04/05 大阪 佐藤 110000
11 2026/04/05 東京 田中 167000
ピボットグラフの作成方法
方法①(おすすめ)
1️⃣ ピボットテーブルをクリック
2️⃣ 「ピボットテーブル分析」タブ
3️⃣ 「ピボットグラフ」
4️⃣ グラフの種類を選択
方法②
1️⃣ 「挿入」タブ → 「ピボットグラフ」
2️⃣ 元データを指定
例1:支店別売上の比較
ピボット配置:
- 行:支店
- 値:売上額
おすすめグラフ:
👉 縦棒グラフ
理由:項目の比較に最適
例2:日付別売上の推移
配置:
- 行:日付
- 値:売上額
おすすめ:
👉 折れ線グラフ
理由:時間の変化が分かりやすい
例3:担当者別売上の割合
配置:
- 行:担当者
- 値:売上額
おすすめ:
👉 円グラフ(少数項目のみ)
ピボットグラフの最大の特徴
① ピボットと完全連動
ピボットテーブルを変更すると
グラフも自動で変わります。
② スライサーと連携可能
第8回のスライサーを使うと:
👉 グラフも同時に切り替わる
③ 元データ変更にも対応
ピボットを更新すれば
グラフも更新されます。
グラフ種類の選び方(重要)
| 目的 | 最適なグラフ |
|---|---|
| 項目比較 | 縦棒 |
| 時系列 | 折れ線 |
| 構成比 | 円 |
| 分布 | 横棒 |
見やすいグラフを作るコツ
① タイトルを必ず付ける
何のグラフか分からない資料はNGです。
② 不要な装飾を減らす
3Dや過剰な色は見にくくなります。
③ 単位を明確にする
「円」「千円」「件」などを表示します。
④ 項目は多すぎない
円グラフは特に注意(5項目以内が理想)。
よくある失敗例
❌ データが多すぎる
情報が読み取れなくなります。
❌ グラフの種類が不適切
時系列なのに円グラフなど。
❌ 軸のスケールが不自然
誤解を招く可能性があります。
ピボットグラフの活用例
営業管理
- 支店別売上比較
- 担当者ランキング
- 月別推移
経営分析
- 地域別業績
- 商品別構成比
- 成長率
業務管理
- 案件数の推移
- 作業量の比較
管理職・経営者視点:説明の質が変わる
グラフを使うと、
- 一目で状況が分かる
- 数字の背景を説明しやすい
- 問題点を共有できる
- 会議時間が短縮される
👉 「数字の羅列」から「意思決定資料」へ
今日のまとめ
- ピボットグラフは集計結果の可視化ツール
- ピボットと完全連動する
- スライサーと組み合わせると強力
- グラフの種類選びが重要
- 伝わる資料作成に必須
次回予告
第10回では、いよいよ自動化の第一歩
マクロ(記録機能)
を解説します。
- ボタン1つで作業を実行
- 繰り返し作業の削減
- VBAへの入口
- セキュリティの基本

