第8回 スライサーとタイムラインで“触れる分析表”を作る
この記事でできるようになること(ゴール)
- ✅ ボタン操作だけで分析内容を切り替えられる
- ✅ 管理職向けの見やすい分析資料を作れる
- ✅ ピボットテーブルをさらに使いやすくできる
- ✅ ダッシュボードの基本を理解できる
よくある悩み:ピボットは便利だけど操作が難しい
第7回でピボットテーブルを作成しましたが、
次のような声をよく聞きます。
- フィルター操作が分かりにくい
- 条件を変えるたびに設定が面倒
- 上司や他の人が操作できない
- どこを触ればいいか分からない
つまり…
👉 「分析はできるが使いにくい」
この問題を解決するのが
スライサーとタイムライン です。
スライサーとは?
ボタンをクリックするだけで、
データを絞り込める機能です。
ドロップダウン操作が不要になり、
直感的に分析できます。
スライサーのイメージ
通常のフィルター:
- 小さな三角をクリック
- リストを開く
- チェックを入れる
スライサー:
👉 大きなボタンを押すだけ
スライサーの作成手順
1️⃣ ピボットテーブルをクリック
2️⃣ 「ピボットテーブル分析」タブ
3️⃣ 「スライサーの挿入」
4️⃣ 表示したい項目を選択(例:支店・担当者)
例:支店のスライサー
支店名がボタンとして表示されます。
- 東京
- 大阪
- 福岡
👉 「東京」をクリックすると東京のみ表示
複数選択も可能
Ctrlキーを押しながらクリックすると:
- 東京 + 大阪
- 特定の支店だけ表示
スライサーのメリット
① 誰でも操作できる
Excelに慣れていない人でも直感的に使えます。
② 見た目が分かりやすい
現在の選択状態が一目で分かります。
③ 会議資料として優秀
その場で条件を変えながら説明できます。
④ ダッシュボードに最適
操作性と視認性が向上します。
タイムラインとは?
日付専用のスライサーです。
時間軸での分析に特化しています。
タイムラインの作成手順
1️⃣ ピボットテーブルを選択
2️⃣ 「タイムラインの挿入」
3️⃣ 日付列を選択
タイムラインでできること
- 月別表示
- 四半期別表示
- 年別表示
- 任意期間の選択
例:4月だけ表示
タイムラインで4月を選択すると、
ピボットテーブルが4月分のデータに切り替わります。
スライサー+タイムラインの組み合わせ
これが最強です。
例:
- 支店:東京
- 期間:4月
- 担当者:全員
👉 東京支店の4月の売上が一瞬で表示
実務での活用例
営業管理
- 支店別の月次売上
- 担当者別の成績
- 期間ごとの比較
経営分析
- 地域別の業績
- 時系列の変化
- 売上のピーク時期
業務管理
- 案件数の推移
- クレーム件数
- 作業実績
ダッシュボードの基本形
スライサーやタイムラインを配置すると、
「触れるレポート」が完成します。
👉 ユーザーが自分で分析できる資料
初心者がつまずくポイント
① 元データは日付形式にする
文字列ではタイムラインが使えません。
② ピボットテーブルが必要
通常の表には直接使用できません。
③ 不要な空白行を入れない
データの認識が乱れる可能性があります。
管理職・経営者視点:説明の説得力が変わる
スライサーを使うと、
- その場で条件を変更できる
- 質問に即回答できる
- データの透明性が高まる
- 会議がスムーズになる
👉 「資料を見る」から「資料を操作する」へ
今日のまとめ
- スライサーはボタン式のフィルター
- タイムラインは日付専用フィルター
- 誰でも操作できる分析資料が作れる
- ダッシュボードの基本機能
- ピボットテーブルと組み合わせて使う
次回予告
第9回では、分析結果を分かりやすく伝えるための
ピボットグラフ
を解説します。
- 売上推移の可視化
- 比較グラフの作成
- 見やすい資料の作り方
- よくある失敗例

