第5回 経理・営業・現場がつながる「一体経営」の実像
― 部門ごとの最適化をやめた会社から、数字が変わり始める ―
第4回では、
Excelマクロ(VBA)と Exment を組み合わせた
ハイブリッド構成について整理しました。
ここまで来た経営者の頭の中には、
次の疑問が浮かんでいるはずです。
「で、それをやると
会社は具体的にどう変わるのか?」
今回はその答えとして、
“一体経営”という状態を描いていきます。
中小企業は「分断されたまま経営されている」
多くの中小企業では、
部門ごとに業務が最適化されています。
・経理は経理
・営業は営業
・現場は現場
それぞれが真面目に頑張っている。
でも、経営者の視点で見ると、
こんな状態になっていないでしょうか。
・経理の数字と現場感覚がズレている
・営業の報告と実態が噛み合わない
・現場の進捗が後追いでしか分からない
これは、人の問題ではありません。
情報がつながっていない構造の問題です。
「一体経営」とは、全部を一つにすることではない
ここで誤解されがちなのですが、
一体経営とは、
・全部の部門を一つの部署にする
・同じツールを無理やり使わせる
ことではありません。
一体経営とは、
部門は分かれたまま、
情報だけが一本につながっている状態
です。
そのために必要なのが、
Excelマクロ × Exment の役割分担です。
経理財務が変わる:数字が「後追い」ではなくなる
まず変わるのは、経理・財務です。
Excelマクロによって、
・集計作業が自動化され
・計算ミスが減り
・締め作業が早くなる
これは、多くの会社ですでに実感しています。
そこに Exment が加わると、
さらに一段階変わります。
・案件別の数字が見える
・進行中の情報が反映される
・「終わってから分かる」状態から脱却できる
結果として、
経理は“記録係”から“経営判断の支援役”へ
役割が変わります。
営業が変わる:報告のための仕事が消える
次に変わるのが、営業です。
営業が一番時間を取られているのは、
実は「営業活動」そのものではありません。
・報告書作成
・進捗説明
・数字の説明
こうした“説明のための仕事”です。
Exmentに案件情報や進捗が集約され、
Excelマクロで数値処理が自動化されると、
・報告は「入力するだけ」
・説明は「見てもらうだけ」
になります。
営業は、
数字を作る人ではなく、
数字を伸ばす人
に戻れるのです。
現場が変わる:管理されている感覚が消える
一体経営で、
最も変化を感じるのは現場かもしれません。
多くの現場が嫌うのは、
「管理」そのものではなく、
**「管理のために増える作業」**です。
Excelマクロ × Exment の構成では、
・入力は最小限
・同じことを何度も書かない
・確認のための確認が減る
結果として、
「管理されている」
ではなく
「仕事がやりやすくなった」
という感覚が生まれます。
これは、
現場が仕組みを受け入れる最大のポイントです。
経営者が変わる:聞かない経営ができるようになる
そして、
一体経営の最大の恩恵を受けるのが経営者です。
・「今どうなってる?」と聞かなくていい
・資料を作らせなくていい
・感覚ではなく状況で判断できる
Exmentを開けば、
今の会社の状態が見える。
Excelマクロが裏で処理しているから、
数字は速くて正確。
経営者は、
“集めた情報”ではなく
“整った情報”を見て判断する
立場になります。
一体経営は「特別な会社」だけのものではない
ここまで読むと、
一体経営は大きな会社の話に
聞こえるかもしれません。
ですが実際は逆です。
・部門間の距離が近い
・意思決定が早い
・仕組みを柔軟に変えられる
これらは、
中小企業だからこそ持てる強みです。
Excelマクロ × Exment は、
その強みを最大限に引き出す組み合わせです。
次回予告(最終回)
次回はいよいよ最終回。
ReadBellが考える
中小企業DXの「正しい順番」
を、このシリーズの総まとめとしてお伝えします。
・なぜ VBA → Exment → ハイブリッド なのか
・なぜこの順番が失敗しにくいのか
・AIはどこにつながっていくのか
経営判断としての答えを、
ここで明確にします。

