Excelから始めるオフィス改革【6回シリーズ総集編】
― お金をかけずに、社員が自走する会社をつくる ―
DX、OCR、デジタル化。
ここ数年、こうした言葉を聞かない日はないほどになりました。
一方で、多くの中小企業ではこんな声も聞こえてきます。
「言葉は聞くけど、結局何をすればいいのか分からない」
「うちにはお金も人も余裕がない」
「Excelで何とか回っているし、変えるのが怖い」
この6回シリーズは、
そんな悩みを持つ中小企業のために書かれました。
難しいIT用語ではなく、
日々のオフィス業務の“困りごと”から出発し、
Excelを活かしながら、無理なく業務を進化させていく。
それが、このシリーズの一貫したテーマです。
このシリーズで伝えたかったこと
まず、最初にお伝えしたかったのはこれです。
DXは、特別な会社だけのものではない。
そして、いきなり大きな投資をする話でもない。
多くの会社がDXに踏み出せない理由は、
ITが苦手だからではありません。
・失敗したら怖い
・お金がかかりそう
・社員がついてこられるか不安
これは、会社を守ろうとする経営者として
ごく自然な感情です。
だからこそこのシリーズでは、
「背伸びしないDX」 という考え方を軸に据えました。
第1回:DXやOCRは「オフィスを楽にする話」
シリーズ第1回では、
DXやOCRといった言葉の正体を、
オフィスの現場目線で整理しました。
DX=AIやロボットではありません。
本質は、
・紙や手作業を減らす
・同じ入力を繰り返さない
・人が考える時間を増やす
つまり、
オフィスの仕事を少し楽にすること です。
この入口を理解することで、
DXが「遠い世界の話」ではなくなります。
第2回:なぜ業務改善は失敗するのか
第2回では、
業務改善やDXがうまくいかない会社に共通する
失敗パターンを整理しました。
・目的が曖昧なまま始めてしまう
・いきなり高額なシステムを導入する
・現場を置き去りにする
これらの失敗に共通するのは、
業務が整理されていないままITに頼ろうとすること です。
DXは、
ツールの問題ではなく
業務の整理の問題 だということを確認しました。
第3回:Excelは悪者ではない
多くのDX議論で、
Excelは「古い」「限界」と言われがちです。
しかし第3回では、
あえてこう言い切りました。
Excelは悪者ではない。
問題は「表計算止まり」で使っていること。
Excelは、
・導入コストが低い
・現場に合う
・柔軟に変えられる
という、中小企業にとって非常に優秀な道具です。
大切なのは、
Excelを捨てることではなく
役割を整理すること でした。
第4回:デジタイゼーションという考え方
第4回で初めて、
「デジタイゼーション」という言葉を使いました。
これは、
Excelを活かしながら
少しずつ業務を整理し、仕組みにしていく考え方です。
・いきなりDXを目指さない
・まず日々の業務を整える
・正のデータを一か所に集める
デジタイゼーションは、
DXの前段階であり、最も重要な土台 です。
第5回:Excelと仕組みを組み合わせると何が変わるか
第5回では、
Excelと仕組みを組み合わせることで起きる
具体的な変化を紹介しました。
・顧客管理が整理される
・案件や進捗が見える
・請求や入金確認が楽になる
・引き継ぎが簡単になる
これらの変化は、
業務効率だけでなく
社員の行動や意識 にも影響します。
仕組みが整うことで、
社員が自分から改善を考え始める。
この「自走」が生まれることが、
非常に大きな成果です。
第6回:中小企業に必要なのは「背伸びしないDX」
最終回では、
これまでの内容を経営視点で総括しました。
中小企業に必要なのは、
派手なDXではありません。
・今あるものを活かす
・小さく始める
・成果を見ながら次に進む
この 段階的な改善の積み重ね が、
結果として会社を強くします。
DXの成果は、
システムではなく
考えて動ける社員が増えること です。
このシリーズが目指したゴール
この6回シリーズが目指したのは、
「DXを理解してもらうこと」ではありません。
・DXへの不安を減らす
・業務改善の現実的な道筋を示す
・最初の一歩を踏み出せる状態を作る
この3つです。
もし今、
「何から始めればいいか分からない」
そう感じているなら、
答えはシンプルです。
まず、今使っているExcelを見直すこと。
そこが、
中小企業にとって最も安全で、
最も効果の高いスタート地点です。
おわりに
DXやデジタイゼーションは、
会社を急に変える魔法ではありません。
ですが、
正しい順番で取り組めば、
・社員が楽になる
・仕事が回りやすくなる
・会社に余力が生まれる
そんな変化を、
確実に積み重ねていくことができます。
このシリーズが、
あなたの会社にとって
最初の一歩を踏み出すきっかけ になれば幸いです。


