第1回 Excelで「日常業務をもっとかんたん便利にする方法」教えます!
WEB API関数とは?
WEBSERVICE関数で「外部サービスとつながるExcel」を体験する
Excelは表計算ソフトとして使われることが多いですが、実はインターネット上のサービスと直接連携できる機能を持っています。その代表例が WEBSERVICE関数 です。
経理事務や管理部門の仕事では、
- 表記ゆれの修正
- マスタ入力の手間削減
- 入力ミスの防止
など、「単純だが人手がかかる作業」が日常的に発生します。
WEBSERVICE関数を使うことで、こうした作業を Excelの数式だけで自動化 できます。
WEB API関数とは何か?
WEB APIとは、
外部の仕組み(Webサービス)を、Excelやプログラムから利用するための入口
のようなものです。
Excelでの使い方はとてもシンプルです。
- APIのURLを指定する
- WEBSERVICE関数でアクセスする
- 返ってきた結果(文字列)を利用する
マクロやVBAは不要で、関数だけで完結します。
今回使用するサービス:ExcelAPI
本シリーズでは、次のサービスを使用します。
ExcelAPIは、
- Excel利用を前提に設計されている
- 日本語向けAPIが多い
- 無料・登録不要
という特徴があり、WEB API入門に非常に向いています。
実例① 半角カタカナを全角カタカナに変換する
業務でよくあるケース
- 取引先名が半角カタカナで登録されている
- 請求書や帳票では全角表記に統一したい
- 関数だけで自動変換したい
手順
A2セルに半角カタカナを入力します。
コンニチハ
B2セルに、次の数式を入力します。
=WEBSERVICE("https://api.excelapi.org/language/halfkana-kana?input=" & ENCODEURL(A2))
すると、B2セルには
コンニチハ
と 全角カタカナ が表示されます。

なぜ「input」なのか?
ExcelAPIでは、文字変換系APIにおいて
変換対象の文字列を渡すパラメータ名が input と決められています。
そのため、
?text=
のような指定では 正しく動作しません。
👉 APIごとに「決められたパラメータ名がある」
という点は、WEB APIを使ううえで必ず押さえる必要があります。
なぜ ENCODEURL が必要なのか?
多くの人が次の段階でエラーに遭遇します。
#VALUE!
これはExcelの不具合ではありません。
理由は、
日本語(全角文字・半角カタカナ)は、そのままURLに使えない
からです。
ENCODEURL 関数の役割
ENCODEURL関数は、
URLで使用できない文字を、安全な形式に変換する関数
です。
日本語や記号をAPIに渡す場合、
WEBSERVICE関数と必ずセットで使う必要があります。
基本形
=WEBSERVICE("APIのURL?input=" & ENCODEURL(セル))
この形は、今後扱う翻訳APIなどでも共通です。
実例② 郵便番号から住所を取得する
業務での活用例
- 取引先マスタの入力補助
- 住所入力ミスの防止
手順
A2セルに郵便番号(ハイフンなし)を入力します。
1000001
B2セルに、次の数式を入力します。
=WEBSERVICE("https://api.excelapi.org/post/address?zipcode=" & A2)
すると、郵便番号に対応した住所が取得できます。

なぜこの式では ENCODEURL が不要なのか?
郵便番号は
- 数字のみ
- 日本語を含まない
ため、URLとして問題なく送信できます。
👉 送信するデータが日本語かどうかで、ENCODEURLが必要かが変わる
という点は、実務で非常に重要です。
WEBSERVICE関数の基本ルール(まとめ)
- APIには決められたパラメータ名がある
- 日本語を送るときは 必ず ENCODEURL
- 数値データ(郵便番号など)は ENCODEURL 不要
- エラーの多くは「仕様を知らない」だけ
実務でのメリット
- 表記ゆれを関数だけで解消できる
- 入力作業の手間を削減できる
- マクロ不要で引き継ぎしやすい
- 初心者でも再現できる
次回予告
次回は WEB API関数・後半 として、
- 法人番号からインボイス制度対応の有無を確認
- APIから返ってくる JSON形式データの扱い方
- JSON2plain を使ってExcelで使いやすくする方法
を、経理・管理業務の実例とともに解説します。



