VBS使っている人必見!VBS廃止の代替え緊急提案
第5回:Accessはもう不要?Excelデータベース化の現実と判断ポイント
―「Excelは危ない」は本当か?経営者が知っておくべき現在地 ―
VBS廃止の話と並行して、よく聞かれるのが次の疑問です。
「Excelでここまでやるなら、Accessやシステムにした方がいいのでは?」
「Excelをデータベース代わりに使うのは危険では?」
これは、経営者・管理職として非常にまっとうな疑問です。
そして同時に、昔の常識が今もそのまま信じられている代表例でもあります。
この第5回では、
- なぜ「Excelはデータベースに向かない」と言われてきたのか
- それは今でも本当なのか
- 経営判断として、どこまでExcelでやるべきか
を、初心者にも分かる言葉で整理していきます。
「Excelは危ない」と言われてきた理由
まず、なぜExcelは長年「危険」と言われてきたのでしょうか。
その理由は、実はとてもシンプルです。
昔のExcelは、
- すべてがセルと関数で構成されている
- 構造(ルール)が見えない
- 人が直接触れる前提
という使い方が主流でした。
その結果、
- 誤ってセルを消す
- 関数を上書きする
- 行を追加したら壊れる
といった事故が頻発しました。
この状態でデータ量が増えれば、
「Excelはやめた方がいい」
と言われるのは当然です。
Accessが選ばれてきた背景
そこで登場したのがAccessです。
Accessは、
- データと画面を分離できる
- 構造(テーブル・リレーション)が明確
- 誤操作を防ぎやすい
という特徴がありました。
そのため、
「データが重要ならAccess」
という判断が長く使われてきました。
ただし、ここで重要なのは、
Accessが優れていたのは「当時のExcelと比べて」
という点です。
Excelはこの10年で別物に進化した
ここが、経営者が一番アップデートすべきポイントです。
今のExcelには、
- PowerQuery(データ取得・加工)
- PowerPivot(データモデル・高速集計)
- リレーション(表同士の関係定義)
- メジャー(計算ロジックの一元管理)
といった機能が標準で備わっています。
つまり、
昔の「セルと関数だけのExcel」とは構造がまったく違う
のです。
現在のExcelは、
「見た目はExcel、中身はデータベース」
という使い方が可能になっています。
Excelデータベース化とは何をすることか
誤解されやすいのですが、
Excelをデータベース化するとは、
「1枚のシートに全部書く」
ことではありません。
むしろ逆です。
- データはテーブルとして分離
- 入力用・保存用・集計用を分ける
- 人が触る範囲を限定する
これをPowerQuery・PowerPivotで支えます。
この構成を取ることで、
- データは壊れにくく
- 集計は高速
- ロジックは一元管理
という状態になります。
経営者視点で見るExcelデータベース化のメリット
ここからは、経営判断としての話です。
Excelデータベース化の最大のメリットは、
新しいシステムを導入せずに、業務基盤を整理できる
点にあります。
具体的には、
- 新規システム導入コストが不要
- 教育コストが低い
- 現場が理解できる
という効果があります。
特に中小企業では、
「IT投資をしたが、現場が使えなかった」
という失敗が少なくありません。
Excelをベースにすることで、
このリスクを大きく下げられます。
では、Accessやシステムは不要なのか?
ここで大切なのは、
**「不要かどうか」ではなく「使い分け」**です。
Excelデータベース化が向いているのは、
- 利用人数が限られている
- 業務内容が頻繁に変わる
- 現場主導で改善したい
といったケースです。
一方で、
- 同時利用者が非常に多い
- 厳密な権限管理が必要
- 外部公開が前提
といった場合は、
専用システムの方が適しています。
経営者として重要なのは、
最初から重い仕組みを選ばないことです。
VBS廃止とExcelデータベース化の関係
VBS廃止は、
単なる「言語の問題」ではありません。
VBSで無理やり実装していた処理の多くは、
- データの加工
- 集計
- 転記
といったものです。
これらは、
Excelのデータモデルを正しく設計すれば、
VBSなしでも自然に実現できます。
つまり、
VBS廃止=Excelの構造を見直すタイミング
なのです。
経営判断として一番危険なのは「放置」
ここで一番危険なのは、
「今は動いているから、そのままにする」
という判断です。
これは、
- 属人化を温存し
- 将来のコストを先送りし
- トラブル時の影響を拡大
させます。
VBS廃止は確定事項です。
「いつか対応する」ではなく、
今、どう整理するかが問われています。
ReadBellからのご提案
ReadBellでは、
- Excelで十分な業務
- Excelでは限界がある業務
を切り分けるところから支援します。
そのうえで、
- Excelマクロ開発
- PowerQuery・PowerPivotを活用したデータベース設計
- 将来のシステム化も見据えた構造整理
を行い、
無理のない段階的な改善を実現します。
「Accessを捨てる」「システムを作る」
という極端な選択ではなく、
経営にとって一番リスクの低い道を一緒に考える。
それがReadBellの役割です。
次回予告(最終回)
第6回では、
Power Automateと連携することで、ExcelがRPAになる実例を紹介します。
発注書、勤怠、日報など、
身近な間接業務がどう変わるのかを具体的に解説します。

