VBS使っている人必見!VBS廃止の代替え緊急提案
第2回:VBSの代替言語はどれを選ぶべきか?
― PowerShell・JavaScript・Pythonを「経営判断」で考える ―
VBSが2027年に完全廃止されると聞いて、多くの経営者や管理職の方が次に考えるのは
「では、何に置き換えればいいのか?」
という点だと思います。
インターネットやIT系の記事を見ると、必ずと言っていいほど次の言葉が並びます。
PowerShell
JavaScript
Python
いずれも「これからの時代に必要な言語」「VBSの代替」として紹介されるものです。
しかし、ここで一度立ち止まって考えていただきたいのです。
それは本当に“会社として選ぶべき選択肢”でしょうか?
この回では、ITに詳しくない経営者の方でも判断できるように、
それぞれの選択肢を「技術」ではなく経営の視点で整理していきます。
経営者が最初に考えるべきは「誰が、いつまで、面倒を見るのか」
新しい技術を選ぶ際、つい
「将来性があるか」
「世の中で使われているか」
に目が向きがちです。
しかし、経営判断で最も重要なのはそこではありません。
- 誰が作るのか
- 誰が直せるのか
- その人が辞めたらどうなるのか
- 5年後も同じ体制で維持できるのか
この視点を外すと、VBSと同じ「属人化の罠」に再びはまります。
PowerShellという選択肢の現実
PowerShellは、Windowsを管理するために作られた強力な仕組みです。
ファイル操作、サーバー管理、ユーザー管理など、IT部門にとっては非常に便利なツールです。
ただし、経営者の立場で見ると注意点も多くあります。
まず、Excel業務との相性がそれほど良くありません。
VBSのように「Excelを直接操作する」用途には向いておらず、
結果として処理が複雑になりがちです。
次に、書ける人が限られます。
PowerShellはITエンジニア向けの言語であり、
一般の事務職や管理部門が内容を理解するのは難しいのが実情です。
つまりPowerShellを選ぶということは、
「IT担当が常に社内にいる」「業務部門は触らない」
という体制を前提にする判断になります。
中小企業にとって、この前提は決して軽いものではありません。
JavaScriptという選択肢の現実
JavaScriptはWebの世界では主役とも言える言語です。
将来性、人材数、情報量、どれを取っても非常に優れています。
しかし、ここでも経営目線で考える必要があります。
JavaScriptは本来、
「WebサイトやWebアプリを動かすための言語」
です。
Excel業務の自動化に使う場合、
- 実行環境の準備
- ブラウザやセキュリティ制約
- システムとしての設計
といった“開発プロジェクト化”が避けられません。
これはつまり、
「Excel業務を、システム開発に置き換える」
という判断になります。
それは本当に今の会社に必要でしょうか?
コスト、期間、保守体制まで含めて、慎重な判断が必要です。
Pythonという選択肢の現実
Pythonは、VBSの代替候補として最もよく名前が挙がる言語です。
Excelとの連携もでき、データ処理能力も高く、非常に魅力的です。
しかし、Pythonにも現実的な壁があります。
- 各PCへの環境構築が必要
- バージョン管理や配布が必要
- セキュリティポリシーの調整が必要
つまり、Pythonを使うには
「プログラムを動かすための管理」
が新たに発生します。
IT部門がしっかりしている企業なら有効ですが、
「Excel業務を楽にするため」に導入すると、
逆に管理負担が増えるケースも少なくありません。
ここまで見て分かること
どの言語も「できること」は素晴らしい。
しかし、経営者として見るべきなのはそこではありません。
- 現場が理解できるか
- 業務がブラックボックス化しないか
- 将来、社内で保守できるか
この視点で見ると、多くの企業にとって
VBSの代替=新しい言語への全面移行
は、必ずしも最適解ではないのです。
もう一つの現実的な選択肢「Excelを進化させる」
ここで重要なのが、
Excelそのものが、VBS時代とは別物に進化している
という事実です。
PowerQueryによるデータ取得・加工
PowerPivotによる高速集計
データモデルによる構造化
これらを使えば、
VBSで無理やり自動化していた処理の多くを、
より安全で、見える形で実現できます。
しかも、
- Excel上で完結する
- 特別な実行環境が不要
- 他の社員に引き継ぎやすい
という、経営的に非常に大きなメリットがあります。
「何を選ばないか」を決めるのも経営判断
すべてを最新技術に置き換える必要はありません。
大切なのは、
- どこまでExcelで対応するか
- どこからシステム化するか
を見極めることです。
VBS廃止は、その判断を見直す絶好のタイミングなのです。
ReadBellからのご提案
ReadBellでは、
「VBSを別の言語にそのまま置き換える」
という提案はしていません。
まず行うのは、
- VBSが何をしているのかの整理
- 本当に必要な処理の見極め
- Excelで代替できる範囲の明確化
そのうえで、
Excelマクロ開発
PowerQuery・PowerPivotを活用したモダンExcel化
を組み合わせ、会社にとって無理のない形を設計します。
ITに詳しくなくても、
「なぜその選択をするのか」が分かる形で進める。
それがReadBellの支援スタイルです。
次回予告
第3回では、
「VBSをやめたら業務はどう変わるのか?」
自動化・処理速度・引き継ぎ・可視性の観点から、
具体的な変化を分かりやすく解説します。

